黒吉原メランコリア 第四夜 三井乙春 感想

ad-liveの一般発売で撃沈してから幾星霜(まだ一週間弱ですが)。
一般発売なんてなかったんだ。あれは夢だったのだと言い聞かせて少しずつ傷も癒えてきた頃。
仕事中に某駅を歩いていると見つけてしまいました。
ad-liveライヴビューイングの広告を。
人通りの多い所なので写真は撮りづらかったですが、広告に近づいて下野さんの顔のアップだけ撮りました。
こんな所にあったんだ。あっ、初めて見る写真かも。
仕事のことを考えながらうつむき加減でかなり早足で歩いていたのですが、見つけた自分に感心しました。

愛故に。

思いもかけずに遭遇できて嬉しいような、塞いできた傷口がまた開いたような(笑)、複雑な気分。
自宅から成功を祈っていますよ。


さて、黒吉原メランコリアの感想(ネタバレあり)ですが、一言でいうと「えーっ、マジで!?」です。
これはちょっと衝撃的です。
最初は「えーっ」って思いましたが、時間が経つと一周廻ってこれもありかなと思うようになりました。
私の記憶が確かならば、私が今まで聞いた乙女向けCDでは初めての展開かもしれません。
聞く人によっては、単調で何も心に響かない凡作ではなく、心に爪痕を残す問題作となるかもしれません。


私「ナナミ」は黒吉原で働く花魁。私は人魚なので、涙には不老不死の力があります。
うたプリかよ、と思ったのは内緒です。
イントネーションは、うたプリは「ナ↑ナ↓ミ↓」で、メランコリアは「ナ→ナ→ミ→」ですが。
細かすぎて全く伝わってないかもしれませんが、気にせず続けます。

下野さん演じる三井乙春はある日突然届いた手紙により「黒吉原ゲエム」に参加することになります。
私「ナナミ」を男達で取り合って、私に選ばれたら私を身請けすることができる。かぐや姫の花魁ver.でしょうか。
三井乙春君は、無事「ナナミ」を口説き落とし、身請けします。2人は一緒に暮らすことになり、ついでに人魚の涙によって乙春は不老不死の力を手に入れて、めでたしめでたし(!?)。
しかし一緒に暮らしていくうちに、乙春の秘密を知ってしまいまい、そして最期に、私は○○されます。というか△△△にされます。

ここで出てくるのが「えーっ、マジで!?」です。
私がキムタクだったら「ちょ、待てよ!」ってなります。間違いなく。
あまりにも核心に触れる部分で、知ってしまったら聞く気が失せるかもしれないので、一応伏せておきました。
歯に物が挟まった表現になってしまいましたが、この作品、一言で言えば想望三國志(第六計 陸遜)のバッドエンディングバージョンなのだと思いました。
あ、伏せた意味無かったかも・・・(汗)。

声のトーンも陸遜に似てます。落ち着いたトーンなので、私はかなり好きです。冷静な時のファントム・ワールドの晴彦とか、ジョーカー・ゲームの三好とか。
元気系熱血系より、落ち着いたトーンの方が好きです。まあ、下野さんの声なら何でも好きですが(蛇足)。


この作品は過去を振り返るという形で話が進むのですが、過去と現在と時間軸が行ったり来たりする箇所があります。
そしてその過程で少しずつ乙春の狂気じみた本性があらわになっていきます。
落ち着いた話し方だから尚更乙春のことが怖い。背中が薄ら寒くなりながら、途中からは今後の展開が読めてしまうのですが、実際にそうなってしまうと衝撃を受けます。

聴きながら、京極夏彦の某作品を思い出しました。某作品よりもずいぶん乙春は利己的ですが。
乙春の育った環境が特殊なので、自分の愛する人を△△△にしたいと思うのも彼にとっては自然なことなのでしょうか。
「ナナミ」を愛し、執着するあまり、相手を自分の思い通りにしたくなる。

愛故に。

そして行き着く先は、不老不死の体を持った乙春と、永遠に変わらない「ナナミ」。
ずっと二人は一緒です。そういう意味では、ハッピーエンドですね(乙春的な意味で)。
最後まで聞いた後は、是非2トラック目を聞いてみてください。
最初聴いた時とは違う印象を受けるかもしれません。二度おいしい。


あまりに自分勝手な乙春に反感を覚えると、この作品は好きにはなれないかもしれません。
キャラクターには共感できなくても、ストーリーや構成が面白ければ作品を好きになるタイプの方にはおススメです。
私は意外とこういうの嫌いじゃなかったです。


フリートークでは、下野さんは相変わらず絵を描かせることに突っ込んでます。
視覚的なフリト。結構好評らしい。
書いた絵に、3年1組下野紘と書いてしまう36歳児。乙春が△△△にしたくなる気持ちが少しわかったかも(笑)。
大阪で食べたデザートが美味しかったらしく、「どっかの誰かがー、連れてってくれないかなー。」とねだる下野さんが愛おしい。
お店の名前は出てこなかったのでわからなかったけど、道頓堀今井さんのことかなー?


アニメイト特典CDでは、デートしてます。
酔っぱらって甘え口調になる乙春が堪能できます。この作品は乙女向けCDにしては甘々度が低い(当社比)気がしていたのですが、この特典CDで補完できます(笑)。ささやきがヤバい。
本編でもこのくらい甘々だったらもっと好きになったのになー。
結局はベタベタに甘々で平和なCDが一番好きなのかも。


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by allisfullofhiro | 2016-07-29 00:01 | 乙女向けCD感想 | Comments(0)
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