大正黒華族 第5章 クニエ 感想

買うの忘れていた目覚めしもの第3巻ようやく来ました。感想はいつになるかな、うん。
Cool Voiceの下野さんも若いですね。20歳くらいに見えます。ポスター無いのか。
前にも書きましたが、CDリリースすると雑誌に沢山載ったり、イベントがあったりで露出が増えて嬉しいですね。楽しみが増えます。



さて、大正黒華族の感想です。いつも通りネタバレを含んでいるのですが、今回は色々考えて物語の核心部分というか結末も書いています。いつもは申し訳程度に伏字にしたりするのですが、今回は結果も書かないと感想を書くのが難しいので。
しかもこのCDは私の中では5段階評価中最低の1です。辛辣な意見も書いているかもしれませんので、読むと不快な気持ちになったり、CD聴く気をなくすかもしれないのでご注意ください。いつも以上に読む方は要注意です。



表現が難しいのですが、このCDは乙女向けCDだと思って聴いてはいけないCDだと思います。イケメンが甘く囁いてくれる系のCDとは一線を画しています。聴く人を選ぶと思います。
CDを聴くと、理不尽な内容にやりきれない後味の悪さをひきずることになります。なにせRejet作品なので、きっと製作者の目論見通りなのでしょうけど。ただ弱者が成す術なく虐待され追い詰められていく様を、強制的に傍観させられているかのようでした。言葉は悪いですが、胸糞悪いというか一言で言うと「やりきれない」といった感じです。人間の持つ闇というか、「毒」の部分を濃縮してぶつけられた気持ちになります。なので、いつもに増して愚痴っぽい感想になるかも・・・。
この感想にタイトルを付けるとしたら「遺憾の意!」になると思います。



第1節 保護
主人公の私が手負いの獣クニエと出会う所から物語は始まります。屋敷に連れて帰り看病するのですが、クニエは完全に人間不信。今まで散々人間には酷い目に遭わされてきた様子です。私の看病を拒絶し、屋敷を出て行こうとするクニエ。でもまだ傷は癒えていないので辛そう。街にはもっと人間がいるので、怪我が治るまでの間だけ屋敷にとどまることに同意するクニエ。屋敷にはいるけど僕のことはほおっておいて欲しいという条件をのむ私。
最初はこんなもんかなと、想定内の展開です。下野さんの声はかわいいのですが、人間に対する不信感や恐れが感じられる声でした。

第2節 雪ヤ
雪を見て感動するクニエ。雪遊びではしゃぐクニエ。下野さんの演技が可愛すぎました。幼いクニエが堪能できます。寒そうな恰好をしているクニエにマフラー、ブーツや手袋をあげる私。私のことを優しいと言うクニエ。距離が縮まった感じ。クニエの方から、怪我が治ってもずっとここにいても良いですかと聞いてきます。私のことをご主人様と呼ぶようになります。一気にデレましたね。もう少し徐々にデレて欲しかった気もするけど、急に私に懐いてくるクニエが可愛すぎるので、別に気になりません。クニエの敬語がイイ。

第3節 手紙
人間が怖いクニエの為に使用人に暇を出した私。使用人かわいそすぎ。ずっと2人だけでいられるんですね、ご主人様独り占めです、と喜ぶクニエが可愛いからまあいいか。家族に手紙を書いている私に、勉強したら僕でも字書けるようになりますか?と手紙を書きたがるクニエ。私が字を教えてあげることに。初めてクレヨンを使って線をひいて感動するクニエ。文字を勉強するクニエがひたすら可愛い。もう可愛いとしか私言ってませんね。紙に自分の名前を書いて喜ぶクニエに、自分のものに名前を書くことを教えると、大事な本に名前を書くクニエ。そして、ご主人様も僕のものですと私の手にも名前を書くクニエが愛おしい。この辺は乙女向けCDっぽいです。この平和な日々がもうちょっと続くと良かったな・・・。シチュCDっぽいのは第2節の途中からと第3節の途中までだけです。
勉強の後はお腹空いたのでご飯作り。包丁の使い方を教えると、これがあれば酷いことをする人間を倒せるんですねと、間違った方向に解釈するクニエに、包丁を人に使うのは悪いことだと教えます。クニエは人には使わない、悪い子にはならないと言いますが、ここでフラグ立ちましたね。
その後見知らぬ人影を見つけて追いかけるクニエ。泥棒らしいのですが逃してしまいます。もう不穏な空気が充満しています。
ご主人様を守ろうとするクニエに旦那様みたいという私。喜ぶクニエ。今日から一緒のベッドで寝ることになります。そばにいないと守れませんと私のそばから離れないクニエ。甘々な雰囲気ですが、クニエの純情ぶりが初々しい感じで聴いていてくすぐったい。
しかし平和な中にも所々不穏な気配があって、甘々な雰囲気に浸れません。

第4節 護ル
ある晩、寝る前にクニエが大切にしている本を私に見せてくれます。本の内容は家族がいない独りぼっちの男の子が世界を旅する物語。クニエは文字が読めないけど絵が沢山あるので内容がわかるみたい。物語の男の子は最後雪の中で目を閉じて死んでしまうのですが、かわいそうという私にクニエは、男の子は幸せになるから安心してくださいと言います。男の子は眠った後天国に行けるから幸せになったと。僕も早く天国に行きたいというクニエ。もうフラグしかない。そのとき、物音がしてクニエが部屋を飛び出します。クニエが私を守ろうとして泥棒をやっつけるのですが、人を傷つけた獣は殺処分されるので私は早く逃げてとクニエに言います。クニエは警察に言えばわかってもらえると言いますが、警察に捕まってしまいます。もうこの後はひたすら可哀想な展開です。

第5節 涙粒
警察に捕まって首輪をつけられて牢屋に入れらます。書くのも辛いです。最初はすぐにご主人様が連れ出してくれると希望を持っているクニエが健気です。ご主人様に手紙を書こうと着ていた服をちぎり、石を使って手紙を書きながら私を待ちます。でもいくら待っても誰も助けに来ません。次第にもう出られないのではと絶望するクニエ。悲痛です。寂しくてすすり泣く演技はさすが下野さんという感じですが、聴いてるこっちは辛いよ。迎えに来ない私を責めるのではなく、自分が悪い子だからと自分を責めるクニエ。
そうしているうちに人間にガス室みたいなところに連れていかれて閉じ込められます。泣きながらご主人様に助けを求めるクニエは悲惨の一言です。

第6節 結晶
ガス室で気を失ったクニエですが、目を覚ますとそこにはご主人様が。やっとご主人様が迎えに来て、牢屋からクニエを出してくれたのでした。私に抱きつくクニエ。牢屋から出るには大金が必要だと聞きましたがご主人様が何かしてくれたの?と聞くクニエが、私の薬指に光る指輪を見つけます。隠そうとする私。再開を喜んでいると私の結婚相手が現れて私を殴ります。憤るクニエ。結婚相手に殴られても、もう相手を攻撃することはしません。もう悪い子にはならないと言い、一方的に殴られるのに耐えるクニエ。絶対にあなたを守ってみせると言いかけたそのとき、突然結婚相手に刺されます。
なんでやねん。
私が言いたいのはそれだけです、はい。
本の男の子みたいに僕も天国に行けるかな。少しだけ先に行って天国で待ってますと言うクニエ。
下野さんの苦しそうな演技が凄いです。特に、吐血したのか咳き込む演技がリアル。他のCDの感想でも書いたかもしれませんが、下野さんの咳やくしゃみの演技ってリアルですよね。

キャストトーク(5分程度)
下野さんにしてはテンション低めでトークも短めです。話の展開に下野さんもやりきれない感じでしたね。
まだ役から戻りきれてない感じというか、作品の世界観から抜け切れてない感じがしました。そりゃそうですよね。あれだけの演技をしてすぐに気持ち切り替えるなんて無理ですよね。このキャストトークはずっとそれを引きずってる感じ。
この作品人気出たとしても続編ないじゃんって言った後に、時間軸変えたら続編が出来ることに気が付く下野さん。そういえば他の作品でも結構死んでたことを思い出して爆笑する下野さん。
動物にちなんだエピソードを聞かれた下野さんですが、スタッフさんからの巻きの指示が出ていたのか、結局話さずじまいで終わりです。
下野さんにしては珍しいフリートークのような気がしました。行き場の無い憤りを抱えていたのかな?

アニメイト特典CD「夜、秘密ノ散歩」(11分超)
夜に雪の公園で遊ぶ2人。イチャイチャラブラブな2人が補完できます。そしてどこまでも初々しいクニエがカワイイ。
本編の毒気にあてられた方は、このCDで癒されてください。解毒CDです。私的にはこれが本編です。
このCDだけ聴けばいいかな。


うーん。このCDは悲惨な話が聴きたい人におススメです。私は二度と聞かないかもしれません。
シチュCDに悲惨な話は求めていないというのはありますが、別にバッドエンドだから嫌だと言っているわけではありません。
でも安易にクニエを不幸にしたり殺したりして、お涙頂戴的な展開は興覚めです。最初からクニエが死ぬことが決まっていたかのような話は好きにはなれません。クニエが死ぬなら、クニエが死ぬべき必然性とまでは言わないけど、自然な流れで納得いくような描写が、ハッピーエンドのときよりも必要になると思うんです。そういうのが無くていきなり殺されたら、なんでやねん、ってなります。
悲しいお話なら泣きたかった。でもこんなんじゃ泣けもしない。少なくとも私にとっては(泣いた方も沢山いたかとは思います)。
結果、クニエも私も幸せにならないエンディングでしたね。誰得エンドなんだろう。
きっと私はクニエを牢屋から出すためにお金を持っている人と結婚したんだろうと思ったのですが、結局クニエは殺されてしまいました。
ストーリーには遺憾の意を唱えていますが、下野さんの演技はとても素晴らしかったです。最後に取ってつけたように書いてますが、本心です。

下野さんの笑顔の映像が見たい。無性にそんな気分になりました。それが一番の解毒になるよ。

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by allisfullofhiro | 2017-03-06 01:00 | 乙女向けCD感想 | Comments(2)
Commented at 2017-03-09 23:36 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2017-03-09 23:40 x
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